USB簡易電圧電流チェッカーを買ってみたので精度をテスターと比較してみましたところほぼ同じ精度でした。両者で同時にラズパイの消費電流を測定したところ、LAN接続のみで周辺機器を接続しない状態のアイドル時ではラズパイ3の方が旧モデルのラズパイBより低消費でした。
ラズパイ3は消費電力が大きいとの先入観があったのでちょっと意外でした。
USB簡易電圧電流チェッカー
よく見かけるやつです。amazonで281円でした。
USB 簡易電圧・電流チェッカー ストレート型 (3.4V~8.0V,0A~3A)
ラズパイの消費電流を測定する
USBチェッカーの精度が良く分からないので、テスターでも同時に接続してみました。
テスターをUSBケーブルに接続する
テスターを電流計として使用するので電源に直列に接続する必要があります。
手元にあった電源用USBケーブルの切り落としとマイクロUSBコネクタを接続してテスター挿入の計測用USBケーブルを作りました。
電流を測定
USBチェッカー経由でラズパイへ給電しつつ、テスターでも電流を測定しました。
ラズパイは有線LAN接続して起動し、sshでログインした状態です。自分で使用するときの基本的な起動状態です。
ラズパイ Model B
0.39A でした。起動時直後は 0.45A 程度を示しました。
ラズパイ3 Model B
0.25Aでした。意外にラズパイ3の方が低消費電力です。
USBチェッカーとテスターの比較
ほぼ同じ値を示しました。これなら安心して使えます。電圧電流の両方が表示されるのも良いです。
ラズパイ
以下の2台を使用しました。
ラズパイ Model B
旧モデルです。GPIOが26pinのモデルです。Raspbian Stretch です。
pi@raspi1:~ $ uname -a Linux raspi1 4.14.79+ #1159 Sun Nov 4 17:28:08 GMT 2018 armv6l GNU/Linux pi@raspi1:~ $ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 9 (stretch)" NAME="Raspbian GNU/Linux" VERSION_ID="9" VERSION="9 (stretch)"
ラズパイ3 Model B
Raspbian Buster です。
pi@raspi3:~ $ uname -a Linux raspi3 4.19.66-v7+ #1253 SMP Thu Aug 15 11:49:46 BST 2019 armv7l GNU/Linux pi@raspi3:~ $ cat /etc/os-release PRETTY_NAME="Raspbian GNU/Linux 10 (buster)" NAME="Raspbian GNU/Linux" VERSION_ID="10" VERSION="10 (buster)"
iPhoneの充電電流を測ってみる
ついでに iPhone8の充電中の電流を見てみました。
バッテリ 60%: 0.96A 4.95V
バッテリ 80%: 0.20A 5.05V
USB簡易電圧電流チェッカーでiPhoneの充電電流を見てみた。60%で0.96A、80%で0.2Aぐらい。 pic.twitter.com/XKx3Fx4YDX
— 山添 知久(zoe)@IoT Engineer (@zoe6120) October 6, 2019
バッテリ容量が少ないと1Aのアダプタ全力で充電していました。
まとめ
なんとなく気になっていた電流が可視化されると嬉しいです。
ラズパイ3は 最大電流2.5A なので消費電力が高いとの先入観でしたが、周辺機器もなくCUIのみでCPU負荷も低い状態ではそう高くないことが解ったのは収穫でした。
USBチェッカーもテスターと同等の値を示したので、USB電圧電流を見てみるには手軽に使えます。